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住友インバータ「CAI90C」をPC(USB)からRS485でデジタル制御(通信)

住友インバータC「CAI90C」は

本体のボリュームでモータのスピードを簡単に変えることが出来るのでとても便利です。

P1070991

しかし、時には、外部機器から動かしたい、という時もあります。
「CAI90C」には「RS485」という通信ポートがあるので
それを利用して、パソコン(USBシリアル変換)から制御しようと思います。

(AC100V、結線済の状態 ↓ )

 

P1070981

「RS485」と書いてあるシールをはがして通信ケーブルをつなぎます。

CAI90C_RS485_ポート

ピン配列、コネクタ形状からして、電話線(6極4芯)が使えそうです。

今回は、これ(ELPA TEW-T030 )を使用しました。

P1070999 P1070988 P1070990

NTT仕様の線です。最近は電話線、見なくなりましたね。

 

早速、インバータにつなげてみます。

P1070993

ピッタリです。もう少し説明書を読んでみましょう!

 

CAI90C_RS485_通信アドレス仕様

DIPスイッチを変更しないといけないようです。

CAI90C_RS485_DIPSW

ひとまず、説明書の通り、「アドレス=0」にセットしました。

次に、PCとの通信の回路、配線を考えてみました。

RS485_SCH

RS485_PCB

※回路図・配線図に間違いがあり、2017年2月17日に訂正した画像に変更しました。

回路図、配線図です。
赤い配線は「10mmジャンパー線」です。

USBシリアル変換に AE-FT231X
RS485変換に LTC485
を使用しました。

FT231Xの「CBUS0」端子は初期値で「TXDEN」になっているので
これをLT485に対しての信号方向制御として利用します。

 RJ11の5番pinの5Vは
ケーブルが6極4進の時に、相手機器に電力を送る為です。
ただしNTT結線以外のケーブルを使い場合ショートの可能性があります。
JP1を実装しなければ、RJ11の5番pinに5Vは供給されないので臨機応変に!!

出来上がりは、こんな感じです

 

P1070996

PCと繋げると「USB Serial Port(COM xx)」として認識します。
(Windows10なら、勝手にドライバがインストールされるようです)

 

通信条件は

CAI90C_RS485_通信仕様

データビット長 7ビット、珍しいですね。

CAI90C_RS485_通信例_01

説明書に通信例があるので
これ
「:010321020002D7(CR LF)」
を送信して見る事にします。

うまくいけば
これ
「:0103041770000071(CR LF)」
が帰って来るはずです。

早速ターミナルソフト(TeraTerm)の設定も合わせます。

CAI90C_2

ポート (自分の環境に合わせる)

ボーレート 9600

データ 7bit

パリティ なし(none)

ストップ 2bit

 

CAI90C_1

送信 –> CR+LF

ローカルエコー ON

 

セット完了!!

 

早速、手打ちで送信してみます。

CAI90C_3

手打ち(1行目)

戻り(2行目)です。

うまくいきました、めでたし!めでたし!

 

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